今日の瞑想「勇気」

あるときイエスは、朝早く湖に来た。ひとりの漁師が網を打ったばかりで、太陽はまさに地平線上を昇ろうとしていた。イエスが漁師の肩に手を置くと、漁師は彼を見た。一瞬の間、彼らの間にことばは交わされなかった。イエスはただの彼の目を見入った。その人は恋に落ちた。なにかが起こった。


 イエスは言った。「いつまでお前は魚を捕まえてばかりいて、自分の生涯を無駄にするつもりなのか? 私といっしょに来るいい。お前に神を捕まえる道を見せてあげよう」
 その人には途方もない勇気があったにちがいない。彼は網を湖に捨て、ひとつの問いすらたずねることなく、イエスについて行った。


 彼らが町を出たばかりのところで、ある人が走って来た。彼は漁師に言った。「どこに行くんだ? 気でも違ったのか? 家に帰って来い! 病気だったお前の親父さんが死んだんだ。だから俺たちは親父さんの最後の儀式と礼拝の手筈を整えなければならない」
 漁師は初めてイエスに話しかけた。彼は言った。「死んだ父の息子としての義務を果たすために、三日間だけ家に帰るのを許していただけますか?」


 イエスは言った。「心配することはない。町には死んだ人びとが非常にたくさんいる――彼らが面倒をみてくれるだろう。死人が死人を埋めるのだ。お前は私といっしょに来るがいい。そして、もしお前が私といっしょに来たら、そのときには後戻りはない」
 そこで、その人はついて行った。


Osho TAO : THE GOLDEN GATE, Vol.1, pp.236-237

  

ここでいう魚の象徴とはなんでしょうか。
食物だから、日々の糧?物質界に関連することでしょうか。


魚だから、感情に関係してもいるでしょう。
自分自身の感情が満足し、満たされることを求め、感情の海で生まれる「魚」「自分の満足」を日々私達は採ることに集中し、それを自分自身の糧にしているのかもしれません。

そんな漁師に、イエスは「神を捕える道を見せてあげよう」と声をかけます。

ということは、物質や自分の感情的な満足には
「神(スピリット、魂)に繋がる道」はないと、言っているに他なりません。

これは厳しい道ですね。だってそれに精一杯の人が殆どだと思います。

でも、それをイエスは「死んでいる人」と言います。

物質も感情の満足でもない、神に繋がる道。

その道を選択するには勇気が必要です。

でもこれを見たあなたには、もうその勇気が備わりつつあるのでは?

「物質」でも「感情」でもない、何かです。

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